木漏れ日の美しい季節。
「ちょっとこれ見て~」
と、友人から
『先日、A治療院の○○さんとお会いしました』
で始まるメールを見せられた。
某一等地で成功し、今は順調に店舗を増やしているA治療院。
鍼灸師ではないが友人の仕事仲間で経営者のはしくれであるその人は○○さんに会って感銘を受けたらしい。
『経験値がすごい』
『ビジネスの才能がすごい』
『グローバルな視点がすごい』
とまあ、褒めるところまではOKなんだけど
その続きに何故か○○さんと友人とを比べているとしか思えない言葉が入っている。
資格を取ってからの年数は友人の方が長いし
それなりの苦労や経験も積んで責任感とプライドを持って仕事をしているのに
『年間顧客数 ウン千人』のような華やかな活躍を
誰もが目指しているように書かれると心外だと。
一等地で開業して富裕層を相手にしたいとか、
人を雇って大きく商売したいとは思っていない身としては
純粋に施術や1対1での患者さんとの関係で評価されたいのに
一緒に働いてきた身近な人からでさえ「経済力」で比べられてしまうと悔しい。
でもムキになって真正面から反論するのも大人気ないし角が立つ・・・
と、もやもやするそうだ。
○○さんとは某勉強会で一緒だったことがあり
お付き合いはないけれどなんとなく面識がある私。
昨年「年商6千万のA治療院の○○さんに学ぶ勉強会!」
という宣伝メールが入ってきた時には驚いたけど、
「その秘訣」を聴きに行きたいとは思わなかった。
友人も私も経営者には不向きなタイプ。
あと10年経ったとしても今と大して変わっていない気がする。
幸せというのは感受性の問題だから
そこを間違えないようにしようね、と笑顔で解散。
友人は考えること自体が好きな人なので
これからも色々真面目に「もやっと」して、日々のエネルギー源にするんだろうな。
わざわざ自分でスローな道を選んでいるのだからシフトダウンしっぱなしでいいじゃないですか。
先月の新聞に「減速して生きる」の高坂さんと「働かないアリに意義がある 」の長谷川さんの記事が横並びで。
シフトダウンしっぱなしでOK
この記事を書いた人
Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。