もうそうするしかない 野田地図。

兎、波を走る。
芸術劇場 プレイハウス
兎、波を走る。

2年ぶりの野田地図に行ってきた。

場所は同じく東京芸術劇場のプレイハウス。

コロナ禍だった前回の「フェイクスピア」は3回観られたのに

今回は5回抽選に外れ、リセールの抽選も外れ、

当日券も並んだものの目の前でチケットが売り切れて入れず、で

どうやら1度しか観られない模様。

辛うじてチケット1枚当ててくれた友人に感謝!

兎、波を走る。

 

タイトルは「兎、波を走る。」。

フェイクスピアもそうだったけれど、

お題とポスターから何かを想像すると必ず裏切られる。

水色に白、赤い点が印象的なポスター、「兎と波」で連想するのは因幡の白兎・・・では全然なかった。

アリスはウサギによって彼の地へ連れ去られ、

ボートの後ろに立つ白波。

心がざわざわしっぱなし。

これをお芝居として観る側に立つことで、

単に娯楽として消費して終わり、でないようにせねば、

でも、じゃあ何を?という重い観劇時間。

「もうそうするしかない」「妄想するしかない」わたしたち。

野田さんのいうところの「なんともいたたまれない不条理」

しかと、受け取りました。

 

それにしても、言葉遊びも衣装も演出も、相変わらず凄い。

個人的にはあの海老の衣装をもっと間近で見てみたかった。

 

 

 

 

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。