手を温めて優しくなろう


鍼灸学校時代、冬場に限らず「施術する自分の手が冷たい」ということで悩んでいる人が結構いた。

私も患者さんに粗相の無いようにと思えば思うほど緊張してしまい、手先が冷たくなることがままあった。

最近は年を食って図太くなったらしく以前ほど悩まなくて済んでいる。

とはいえ、リラックスしていてもいつも冷たいという人もいる。
この仕事は素手で人の肌に触れる。
患者さんによっては「手が温かいですねえ」と
それだけで感心してくれる人もいるくらいなので
普段手が冷たいというのは鍼灸師にとって死活問題である。

さて月曜日の夕刊記事より。
「飲み物や温湿布で手が温まった人は、他人への評価や行動がやさしく親切になる 
  米コロラド大とエール大のグループがこんな実験結果を米科学誌サイエンスに発表」
 
手をあっためるだけで人に優しくなる!

物理的な温かさがが人間関係の温かさにまで影響するということが立証されたというのが大変面白い。

やはり人間は冷えてはいけない生き物なのだ。

イライラしたときはまずあったかいものを触ってみよう。
子供を叱る時も身体に触りながらすれば怒り過ぎなくていいかも知れない。

それにしてもあったかい手だなあ、子供はいいなあ、とつないだ手を堪能していたら、
中耳炎をおこして発熱していたのでした。
うっかりかあさん。

祐天寺 きよら鍼灸院
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この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。