先月書いた徳之島の昭和2年生まれのお爺様、
血色もいいし体格も美しく、背筋が伸びていてまだまだ現役で農業をしているという
羨ましい方でした。
お爺様の娘さん(みどりさんのお母さん)も
同世代の女性の中では健康で元気な部類に入るでしょう。
皆様を見ていて痛切に感じたのは
「働き者は健康である」ということで、
自分の周囲が働いてないというわけではないですが
農作業というのはとにかく身体を使うし、休みがないのと比べたら
やはり都会は運動不足で、高齢者には余暇が多い。
先週ついにホームに入ってしまったうちの93の祖母も、
もし畑やら、料理を振舞うべき相手が何人もいたら
呆けなかったんではないかと。
祖父が亡くなって気ままな独り生活が始まったあたりから
ガタガタっときたのをみて実感。
一方、母方の祖父は90歳だけどまだまだ元気。
何が良かったのか考えてみると
畑仕事こそしないけれど
きわめて粗食、そしてわりとマメで働き者、
今も極力身の回りのことは自分で動いてこなす。
本日は母の命日。
もうすぐ父の命日でもあり、
予測不可能とは知りつつ
5月は毎年、自分の人生の終わり方をあれこれ想像。
40を過ぎて自分がどう老いと付き合うか、
より真剣に考えるようになりましたので
この本。
老人必用養草 老いを楽しむ江戸の知恵 (2011/11/30) 香月牛山/原著 |
四十にして陰気をのづからなかばす」とあれば、飲食・色欲共に心をつけてつつしむべし。
本邦の俗、四十を初の老と定めたる事、誠に故ある事ぞ。
四十は初老ね・・・
先日スノボ中にマナビーと
40をとっくに越えている美魔女(←初耳でした)達の凄さについて語り合ったけど
彼女達もこの本では老人扱いです。
「四十已後、もろもろの芸術を初て習ふ事なかれ。
ただ己がわかき時より知来りたる芸をよく工夫して、楽しみになるやうにすべき事なり。」
ううむ・・・
だから若いときには努力しておかなくてはいけない、という話で、かなり手厳しい。
でも、消耗しすぎず養生しながら過ごせというのは
色々なことでちょっと無理すると弊害が出るのを実感するようになってきたので
肝に銘じて生活します。
アラフォーの方々、是非ご一読を。