先月の秋休みの記録。メインイベント、駒ケ岳登山。
南アルプス林道バスに乗って北沢峠へ。
窓から見える山々と運転手の立て板に水の説明に、
登山しなくてもこれで十分観光になるのではなどと思いつつ。
テントに三泊で
一日目は仙丈ケ岳に慣らしで五合目まで、
二日目に駒ケ岳に登り
三日目に帰るという子連れでも無理のないスケジュール。
と・こ・ろ・が。
テント場に到着してテントを広げ、中にクッションマットを敷こうと四つんばいで潜り込んだら・・・
ぱき。
右腰の筋肉で、エアインチョコが割れたような感覚がありまして。
うわあ、まさかのぎっくり腰。こんなところで!!!
↑ テント広げ中。手前は戦力外の小学生男子1名。
しかし楽しめるものも何もないテント場、
ここまで来たら登るしかない。
当然ながら鍼ももぐさも持参していないので
時間のある限りとりあえず足のツボと手のツボを揉むことにする。
初日の晩はとにかく腰の「ぱき」部分が動くと激痛。
寝返りが打てない。
狭いテントの中なのであまり身動きは取れないんだけど
血流確保のためにひたすらつま先をぐいぐい動かす。
連休にかかっているだけにうちがテントを設置した後も
次々後続が。場所がなくなるんじゃないかと思われるほどの数にびっくり。
暗くなるとそれぞれのテントの中で点けられたライトが蛍を連想させる。
それぞれのテントから楽しそうな話し声が聞こえてくる中、
ひとり闇の中でイタタ・・・とくらーい気分。
悪化したらどうしようとドキドキしながら足を動かしたり深呼吸すること数時間、
いつのまにか眠りに落ちて夜明け。
テントの外に這い出てみると、リュックが凍っている!
うーん、この寒さ、腰痛には辛いな・・・
痛みの改善はないが、幸い悪化もしていない。
どうやら、歩くことには支障ないので出発。
しゃがんだり身体をとっさに捻ったり振動を与えたりすると
患部にずっきーん!と響くので、慎重に歩くことに集中する。
ちょっと休憩するのに高い位置で座れる石を探さねばならず
気軽にその場に座り込めないのは不便。
足元の葉っぱを四つ葉のクローバーに見立てて、
「無事に明日も登れますように」とお願い。
そろそろ歩いて、なんとか目的の五合目まで行かれたので下山。
下りるときの振動が一番腰に響く。
そして夕方、テント場で誰かの忘れ物のナイロン紐を見つけ、
試しに骨盤をぎゅ~っ!と縛って固定してみると
ものすごく調子がいい。
患部への負担が大分軽減されて、多少身体が揺れても痛くなくて
ぎっくり腰を忘れるほど歩くのが楽。
腰を思い切り縛り上げているので
横から見るとお尻の贅肉が 凸 凸 と上下二つに分断されて
妙ちくりんなことこの上ないが、この際気にしても仕方ない。
ああ、骨盤ベルトがこんなにありがたいものだなんて知らなかったわ~
寝ていると相変わらず患部が重だるくなってくるので
とにかく意識があるうちはつま先を動かしたり、下腿や足の甲をツボ押しする。
翌日の駒ケ岳。
よっ。
という感じで足を高く上げたり、飛び降りたりしなくてはならない岩場が多くて
その都度ズキンとしないかとハラハラ・・・
でも。
登頂できました!
ありがとう腰紐!!!
頂上には奉納の品が沢山。
この石たちを背負ってここまで登った人がすごいわ。
天気に恵まれて何よりでした。
帰宅する頃には痛みが大分ひいていて、
(痛みのレベルにもよりますが)腰痛には安静より運動、ということを実感した次第です。
今回はエアインチョコだったけど
板チョコレベルのぎっくり腰だったら多分登山は無理だった!
無事敢行出来たことに感謝。
予防のためにも素早い回復のためにも
今後、普段の生活に留意し運動不足と過度な疲労に気をつけたいと思います。
以上、高野の秋休みでした。
秋休みの記録 登山。
この記事を書いた人
Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。