マーリン•ヤング先生と伊田屋幸子先生の
モクサアフリカについての講演 を聴いてきました。
自分の母校でイギリス人からモグサの素晴らしさについて語られるという非日常感。
前半は艾の歴史から始まり、
久しぶりに学校の授業を思い出しました。
B.C700年頃の文献にすでに艾の記載があり
その後灸と経絡が登場し、
鍼の記述が出てくるのはさらに後年。
つまりは鍼灸治療は鍼からではなく灸からスタートし発展していったと考えられます。
マーリン先生は、
鍼灸師のバイブルの一つとも言える古典、
「難経」にお灸の記載が全くないのは、お灸の記載をすると何か不都合が生じるためあえて除外したのではないか
と面白いことをおっしゃってました。
鍼の専門書だから載せなかった、のではなくてね。
で、古典「素問」に記載のある、北からお灸が来たというのは、多分遊牧民がルーツで、
着火剤として艾を使っていたので
よく乾燥した艾が常時手元にあるかどうかは死活問題であっただろう、と。
彼らは季節ごとに同じ場所に帰ってくるから
使わない艾を次のシーズンのために埋めておいたりしたので
その結果「3年経った艾が良い」という結論に達したのではないか。
なるほど、あり得るかも!
今すぐ学生時代に戻って
あの頃のノートを確認したいお話でした。
後半に続きます。
モクサアフリカ講演会を聞いてきました
この記事を書いた人
Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。