CUBAで一泊だけ民泊へ。


キューバで体験してみたかったもの、それはカサ・パルティクラルと言われる民泊。
東京でも最近は民泊が盛んですがキューバはその比ではなく
ちょっと歩いただけで次々と民泊を示す青い錨マークの看板を目にします。
夫は気を遣う環境が嫌いなアンチ民泊派なので
今回は泊まれないか~・・・と思っていたところ、
Bayamoで「今晩 3人泊まれますか?」とアタックしたホテルの受付の女性が
開口一番、「ここは高すぎるからもっといいところを教えるわ!」
と紹介されたのが
casa particular Mayra y Leopoldo(マイラとレオポルドの家 バルセロ)でした。
ホテルはどうみてもガラガラだったし、受付嬢はこちらが考える隙もなく即電話してたので
個人的なお小遣い稼ぎで民泊を斡旋している可能性もあります。
車に戻って今日はホテルでなくカサに泊まろうと提案したら
夫は大変な渋り様だったけれど
「もう宿のシニョーラを呼んじゃった!」と受付女性も
ゴリ押しで。
ホテルの至近距離の家だったのですぐにそのシニョーラが本当に迎えに来ました。
着いてみたら、迎えに来てくれた人はそこの家政婦さんで
オーナーは70前後と思しきご夫婦。
他にももう一人、ここで9年働いているという家政婦さんがいて、
小さな家に二人もお手伝いが出入りしているという事実にちょっとびっくり。
まあ、実際に部屋を毎回整えたりお客を迎えに行ったりするのは
老人には負担だし、
リタイアしてからの大家稼業ということなんでしょう。
(ご夫婦はBayamoの出身ではなく、12年前からここに住んでいるとのことでしたので
きっとこの家を買われたんですね。隣の家も売家の看板が出てました)


実に、インスタ映えするご夫妻の家の中の調度品。
シックではないけれど
子供の頃のままごとセットがそのまま大きくなったような
可愛らしさと懐かしさの溢れる空間。
吹き抜け部分に洗い場があり、
そこで洗濯させてもらいました。
洗濯機ないのかあ…
それはお手伝いさんがいないと大変かも。


泊まった部屋の方は小さなベッド3台でほぼ埋まっており、床があまり見えない。
家族三人で過ごすには狭く
部屋でwi-fiが繋がるという話もシニョーラがルーターの仕組みをわかっていなくて
アクセスするパスワードを絶対に教えてくれないので
結局部屋では繋がらず、いつものように広場まで行って繋いだので
夫も子もブーブー文句言ってましたが
ちょろちょろながら一応シャワーも浴びられたし
きちんと流れる水洗トイレだったし
バルコニーまで運んでくれた朝食はフルーツたっぷりで
トルティージャも最高に美味しかった。
私個人はキューバでカサに泊まるという願いが叶って満足でした。


あえて言うなら、迎えに来てくれた家政婦さんが
オーナー夫妻のいない隙をみては
「あなたの車を一晩中見張っていて、
そのために私はお金を払ったからその代金を頂戴」
というようなことを何度も私に言いに来たのが
めんどくさかった・・・
シニョールに駐車について確認したけど
目の前の道に停めておくのは全く問題ないということで。
泊まったところで納得いかない代金をせびられ続けるというのは精神的に疲れます・・・
でもまあ、カサのオーナーであるだけでも
ここでは裕福なんだなということを彼女の振る舞いで肌で実感できたので
帰りにこそっと2CUC渡しました。
話がわからないふりをするたびに
「no entiendo」(わかってない)ってなことをブツブツ言ってため息をついていた彼女ですが
小銭を渡した途端笑顔に。苦笑・・・
本当はもう一人の家政婦さんにもチップを渡さないと不公平では
とも思ったけど、長く続いてるような家政婦さんなら
多分 オーナーに隠れてお客に個人的にお金を要求するようなことはしないでしょう。
カサの方の代金は三人で朝食込みで58CUC。
(両替の手数料などを考えると1CUCがほぼ1ユーロ換算)
今回は親子三人でいたので
オーナー夫妻とまともに話す時間がなかったですが
(あってもそこまでスペイン語できないんだけどね)
もし一人でキューバを旅行するんだったら
絶対に、ホテルよりカサがいいですね!

Ciao! お世話になりました。
またお会いしたいですね!
(やっぱり赤シャツだなあ。)

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。