久しぶりにセンセイがご来院

今年は何年かぶりで、
涼しくなるのが早かった気がする。 
この夏は緊急事態宣言もあって
かなり暇だったが、
突然気温が下がったせいなのか
最近またポチポチと電話などがあり 

3年ぶりにセンセイがやってきた。
肩が痛いとのことだった。
「ぼくは最後にいつ来ましたっけ?」
「3年前の秋です」
「えー そんなに前?」
センセイはこの10年で今回で6回目の来院。
つまりは、滅多に来ない人。
そして、10年前からずっと、肩が痛い人。
時に右肩だったり左肩だったり。
建築家という職病病もあるのだろう、痛いという状態にわりと慣れてしまっていて、
激痛の時は諦めて整形外科には行くが
なかなか、こちらには来ない。
激痛がおさまると、そのまま治療的なことは一切やめてしまい
他の整骨院やマッサージに通っているというわけでもないらしい。
今回は、家で痛いなあと独り言を言いすぎた結果、奥様が
久しぶりにそろそろ鍼に行きなさいよと急かしてくださったらしい。
「きよらさんに来ると楽になるんだけどねえ。
ここに来たあとは3日くらいは言われたようにお灸もするんだけどねえ。」
近所にお住まいでもないし忙しいし、要するに、
鍼灸院に行くのも自分でお灸をするのも億劫なのですね。
「(年齢でそろそろ)お仕事は引退しないんですか?」
「うーん 別に趣味がないんだよねえ。
仕事が趣味だからねえ。
頼まれる限りはやりますよ」
センセイに家を建てて欲しい人はたくさんいるだろうから
きっと、死ぬまで働くんだろうな。
身体が楽というのは、気分がいいとイコールだと思っている私には
毎度ガチガチのセンセイの身体を触って
何故これで毎日穏やかにいられるんだと驚かずにはいられない。
多少身体が痛いのは仕方ないでしょう、年齢もあるしね、と
ケアよりもやりたいことの方を優先するその姿勢、且つ穏やかな物腰、
あらためてセンセイの人生を羨ましく思う。
「仕事中 このパンパンに張った腕が辛くならないですか?」
「うーん 図面引いてると気にしたことないんだよねえ。
肩が痛いなとか思う時はあるけど、腕がそんなに張ってるんだねえ」
歳を取ったらある意味鈍感力も必要、
やりたいこと、楽しいことがあるということが大事、
没頭する力こそ健康の動力源なんだと
今日も学んだ。
以上
高野でした。
身体が痛くて何かに没頭するどころじゃないという方は、
ご連絡お待ちしてます。

祐天寺 きよら鍼灸院 友だち追加

この記事を書いた人

Saori Takano

「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。