タテタカコさんの歌声が昨年から大好きな私ですが、
最新アルバムに入っている曲
「ザ・ショルダーパッズのテーマ」に関しては謎だったのです。
「肩パッド」にこだわっているのになんで「何にも纏わず」なの?
そもそもどうして唐突に「肩パッドの歌」なの?
それが、タテさんのInstagramのストーリーズに「ザ・ショルダーパッズが再演されます」とチラッと流れたのを見逃さなくて良かった。舞台音楽か!
「劇団鹿殺し」の、「ザ・ショルダーパッズ」のために作られた曲だったのでした。
まだチケットは残っている、が。
パンツ1枚ですらない、肩パッドだけで空中に浮遊する男性陣のフライヤーを見て一瞬躊躇しました。
まあ、昔見ていたモダンダンスやらアングラっぽい演劇にはほぼ裸みたいなのは
よく出てきていたし、こんな攻めた舞台を拝見するチャンスは2度とないかも知れないし、何よりタテさんの歌を本多劇場で聴きたいし、
と自分を奮い立たせて行ってきました。誰も誘えなかったけど。
(必要なのは私の勇気じゃなくて俳優さん達の勇気だったとは思います。)
ストーリーは「銀河鉄道の夜」で、
丸尾丸一郎さん扮するカムパネルラと菜月チョビさん扮するジョバンニが鉄道に乗る頃には肩パッドが気にならなくなります。しかしまあ、なんという発想。
普通のショーツとか海水パンツ1枚だと日常アイテムだから、ここまで舞台に没頭できたかわかりませんが。
タテさんの声ではない「星めぐりの歌」が新鮮で、
何より今まで「???」のまま聴いていた「ザ・ショルダーパッズのテーマ」の歌詞がストンと腑に落ちて
菜月さんの声に乗って劇団鹿殺しの作り出す世界観にどっぷりと入ることができました。
これからはこの曲を聴くたびに今日の非日常的な観劇が思い出されるでしょう。
切なくさせつつもところどころに笑いも散りばめられていて、
鳥捕りがジョバンニに渡した雁が食べたらお菓子の味だったというくだりが
「鳩サブレ」だったのは好きなシーン。(そこ?)
「ほぼ裸」は動きの誤魔化しがきかないし、
見えないものを見せるために、見えちゃいけないものは絶対見せない細心の注意が必要で
普通の舞台よりよほど神経を研ぎ澄ました動きになっていたのが
ひしひしと感じられました。
想像力の翼が大きく羽ばたく舞台、
堂々と演じた俳優陣に盛大な拍手を贈ります。
出演を承諾してくれる役者探しが大変とのことですが
万が一、第三弾があったら行きたいな〜
他のどこの劇団も追随できないであろう唯一無二のザ・ショルダーパッズの舞台、
菜月チョビさんのサインもちゃっかり頂いて、どうもありがとうございました。
丸尾さんのドロシーも見たくなったのでOZは配信で拝見します。
それにしても綺麗な裸でびっくり・・・
一生腹筋を割る自信はありませんが
もうちょっと加圧トレーニング頑張ろう・・・