年末、某局から「生姜湿布を番組で紹介したいんですが」と電話がありました。
すりおろした生姜を袋に入れて酵素が壊れない程度の温度のお湯に浸し、
そのお湯でタオルを絞って患部に当てる。
家庭でできると言っても手順が結構めんどくさいし
「こんなに簡単な方法で健康になる!」というネタにはなりにくいので
実現しないだろうなと思ったら案の定ボツになりました。
「そちらは生姜湿布を依頼される患者さんは来ませんか?」って、
家庭でできる療法ですからわざわざお金を払ってまで
治療院に依頼される方は来ませんね、
と返事をしつつ、実はやってもらいたい人もいるかもしれないなあと思いました。
私は子供の頃に母にやってもらったことがあるけど
今こういうこと、実践している家庭はどれくらいあるのだろうか。
核家族、効率重視の現在、
こんな手当てを受ける機会も場もないのでは。
ちなみに生姜湿布は「痛み」に効くようです。
急性の炎症以外のものは温めることで改善するものが多いので
生姜の薬効から考えてもまっとうな手当てと言えるでしょう。
そういえば、鍼灸院の名前を考えるときに
「テアテ」(手当て)にするか「きよら」にするか
ちょっと迷ったのです。
いまのところびわの葉温灸だけですが、
いつか本気でメニューに生姜湿布やこんにゃく湿布、からし湿布なども
取り入れるかも。
なにしろ玉ねぎのみじん切りだってスーパーで売ってる時代だし
「家庭療法」の需要、意外とあったりして。
毎日冷えますが、寒いと花が長持ちするのがいいところ。
生姜湿布
この記事を書いた人
Saori Takano
「ここに来て良かった!」と心から言っていただける治療室を目指しています。
鍼灸治療は人対人の相性が重要だと思っています。
来院するかどうか迷っている方は
ざっと眺めていただいて参考にしてくださいませ。