絵本「うたこさん」で、思い出して取り出してみたのが、
世界30カ国でそれぞれ家族をピックアップして、
その家庭の持っている物をすべて並べて家族写真を撮ったという写真集「世界の食卓」。
この中でも日本の一家の所有している物品の多さがぶっちぎり。
マリなんて仰天のモノの少なさ。
ここで「うたこさん」に戻ると、
おかゆひとつ作るだけで、土鍋、計量カップ、おたま、たわし・・・と
なんと必要な道具の多いことか。
我が家の台所も例外ではなく、
人によっては「ご飯を作るのにこんなに道具が必要なの?」と感嘆の声をあげるかもしれない。
別に色々なくてもそれなりに料理はできるのだけれども、
この無駄とも言えるほどの台所用品の種類の多さは
日本人の「日常生活を愛する心」の表現そのものなんだなと。
なんでもあって便利だなあと思う一方で
シンプルに暮らせない自分の生活に罪悪感にも似た感情があるのだけれども、
一人暮らしになったら
こんな風に自分が丁寧に選んだお気に入りのモノ達に囲まれて
毎日を楽しくやり過ごせたらいいなとも夢想する。
一歩間違えればゴミ屋敷になるし
「大事なものはスーツケースひとつくらい」にするのを老後の理想としているのに
相反する願望ではあるのだけれども。
「地球家族」はちょっと前の写真集ですが
今見ても興味深いです。
治療室に置いておきますのでご覧ください。
地球家族―世界30か国のふつうの暮らし (1994/11/10) マテリアルワールドプロジェクト、ピーター・メンツェル 他 |